もちろん、偶然。例の彼女にまた会う事はないと思うのだけれど
自分にとって、とても不思議な女性だった。
おそらく、死ぬまで忘れられない特別な女性だね。
最後。例の彼女は何をしたかというと
冬の夜。駅前のコンビニの前で待っていたんだ。
自分は、目が悪くて、夜目が利かない。
その為。はっきり判らないので確信が得られないのだけれど
おそらく、そうだと思うんだ。
自分は、例の彼女だと思って
元居た土地を離れた事を伝えようと例の彼女と思わしき
その謎の女性の元へ向かったんだ。
その時。
その謎の女性は、大声で男の人の名前を叫んだ。
自分の名前ではない?
だから、人違いだと思い。通り過ぎたんだ。
後から思うと
例の彼女は、自分の名前を知らなかったんだね?
なので、知り合いの子でも近所の子でもない。
おそらく例の彼女は、地方から出て来た学生さん。
半年経った位?去年の八月。
例の彼女の勤めていたお店。
元居たコンビニに謝りにいったんだ。
例の彼女に謝っている事を伝えてほしいと
お店の人に頼んだのだけれど、対応できないと言われたんだ。